抗うつ薬でODしたら死ぬかと思った話

初めまして、莉都と申します。

この度はブログ開設という事で、何を書こうか迷ったのですが、無難に死ぬかと思った話をします。

私、夏頃に一度入院したんです。小児科に緊急入院。で、その原因が「オーバードーズ」なんです。

マジであの頃の私はバカだと思いますほんとに。

今回はその時の話をしますね。

去年の夏頃、母と喧嘩したのがきっかけで、むしゃくしゃしてアームカットしたんです。左肘の内側辺りに三本。この時点で毎晩飲む分の薬を飲んでるので、ちょっとふわふわして深く切っちゃいました。ガッツリ痕が残ってます。馬鹿野郎。

で、私は寝たんですよ。寝たはずなんです。

朝目が覚めると、腕の傷に絆創膏が貼られてて、あー母に見つかったのかと思いました。その日はそのまま学校を休んで、次の日に学校に行きました。異変が起きたのは放課後、部活動が終わりかけたころです。

「あれ?首が動かない…?」

突然、首が右に傾いたきり動かなくなったんです。

首を傾げたまま動かない感じです。

私、その前にダンボール被って遊んでたので、みんなで「ダンボールの呪いだ!」とかふざけてたんですけど、しばらくしてそうも言ってられなくなりました。

呂律が回りません。

首が傾いたきり動かず、呂律が回らないなんておかしいですよね。流石にこれは笑い事じゃねえぞ、と先生を呼ぶ事になりました。

私は「らいろおぶらよ!かええるお!(大丈夫だよ、帰れるよ)」等とほざいていましたが、後輩から「うっせえ座れ」と脅迫されて引き止められました。うちの後輩怖い。

で、顧問が来て、保健室へ。それは大騒ぎになりました。校長、教頭、学年主任、皆来て心配そうに佇んでました。申し訳ねえ。

その時の診断は、「過度の緊張による筋肉の硬直」でした。

あまりに緊張が続いた為に、筋肉が戻らなくなったんだろう、と。

私はひとまず脳梗塞的なsomethingで無かった事に安堵しつつ、母の迎えを待ちながらマッサージを受けました。ちょっと良くなったと思ったらまた悪くなる、と言うのを繰り返しながらその日を終えました。

次の日は学校をお休みし、様子見。

その日の夕方、私がクッキー生地をこねくり回していた時、再び異変が。

また首が動かない。

ついでに呂律も回りません。なんてこった。

ソファで横になっているうち、段々と症状は悪化していきました。

体に力が入って抜けないのです。

歯が勝手に食い縛られて、背中が反って曲がります。

全身に痛みが走ってたまりません。

この時点で救急車でも呼んで病院に行きゃいいものを、何故か様子見。

一瞬回復したと思ったら悪くなる、というのを繰り返して19時程に。

やっと母が仕事から帰ってきました。

これで病院に行ける。(うちは母、私、祖父母の4人家族なのです)

すぐにこども病院へ行きました。なんせ私はまだ小児科対象の年齢なので、普通の病院では診て貰えないのです。

夜なのでクソほど渋滞してました。私は車の後部座席で、「まだ!?まだつかないの?!」とタオルを噛み締めながら叫びました。

内頬からは血がだばだば出ます。それにも関わらず私の奥歯からは力が抜けません。

無理やり力を抜こうとしたら、顎がかくかくと左右に揺れます。歯が割れるかと思いました。

着いてからも、なかなか診てもらえません。夏風邪の季節ですから、熱を出したちびっ子が沢山いたのです。

1時間ほどでやっと検査が出来ました。CTを撮りましたが、なんの異常もありません。

診察をしても、先生も何が何だか分からない様子で、「…もう一度お名前言って貰えるかな?」を5回は繰り返しました。

殺してやろうか、と思いながらも名前を叫びました。今思えば多分意識の確認なんでしょうけど。

よく分からないので県立病院へ、と言われましたが、母が「大学病院にして下さい」と言い、大学病院へ。

救急車出しましょうか?と言われたのに、何故か祖母が断り、車で行くことに。なんでやねん。

そしてまた渋滞に巻き込まれ、21時頃に大学病院に。

救急部で診察を受けました。産まれて初めてストレッチャーに乗りました。点滴と採血を一気に済ますという神業に(すげぇや)と思いながらじたばた。

心電図の音が自分に連動して響くのを、どこか夢のように感じていました。

尿検査とかもしたんですけど、その時はもう完全に体が動きませんでした。はたから見たら脳性まひかな?って感じだと思います。

鏡に映った、車椅子に乗せられて、口から舌が覗いている姿が衝撃でした。

そのままもう一度ストレッチャーに乗ってMRIを撮りに。これも人生初でした。MRIって長いんですね。

体を動かすなと言われたのですが、勝手に力が入るので苦しくて。腹筋100回やった後位の痛みが仰向けになった私の腹に襲いかかってきます。

「きつかったらこれ押してね」

と言われて渡されたボタンを一瞬で押しました。

このままじゃ検査が出来ないので、麻酔薬を点滴から入れることに。

「じゃあ入りまーす」という声が聞こえたと思ったら意識が飛びました。すげえ!

次に目が覚めると検査は終わっていて、元の部屋に戻っていました。

しばらくして先生が来て、診断をしてくれました。

「…多分ね、薬の飲みすぎによるジストニア

なんて???

要約すると、薬の飲みすぎで離脱症状が起き、私が飲んだ薬の離脱症状の中に、筋硬直による不随運動が起きる、ジストニアという症状が入っていたのです。

でもちょっと待って?

私「先生、私薬飲んでないです…」

先生「それ記憶が飛んでるだけやで」

母「机の上に薬のカラがワンシート分あったよ」

( 'ω')ファッ!?

…薬って飲みすぎると記憶が飛ぶんですって。

その日はそのまま入院して、次の日には退院しました。

飲んでから2日程経っていたので、すぐに抜けてくれました。

朝ごはんが割と美味しかったのが感動です。あとは小児科の壁の絵の動物たちの目が笑っていませんでした。

こうして、我が県初の「薬の離脱症状によるジストニア」の事例が出来ました。ちゃんちゃん。

県内初て!!そりゃ分からんがな!

ちなみに、次の日の朝に母が持ってきてくれた携帯で友人たちにLINEしたんです。

私「入院なう」

友人1「ワロタ」

友人2「ざまぁwwww」

友人3「(既読無視)」

クソ野郎共が!!!!

…くれぐれもODはしないようにね。死ぬよ。

莉都でした。